ゴーレムン特集


この特集ページでは、「ちゃんとおどってゴーレムン」が完成するまでの道のりを振り返ってみたいと思います。

■ きっかけ ■

Shockwaveコンテンツ(FlashやDirectorというソフトで制作された物)のコンテストをショックウェーブエンターテインメント株式会社様(以下、敬称略)が開催することになり、参加締切り直前に、「digoとして何か作品を応募してみよう!」と徹夜で制作したのが、このゲームでした。

■ コンセプト ■

一般ユーザーの投票により優勝者を決めるというコンテストの性質上、ぱっと見て遊べるゲームにする。

  • マウス操作、それもクリックのみで、誰でも簡単に遊べること ← 複雑な操作は取っ付きにくい
  • ルールはシンプルで覚えやすく忘れにくいこと ← ゲームを始めるまでに覚えることが多いとヤル気が失せる
  • 見ている人も一緒に楽しめること ← 幅広い層に関心を持ってもらえるよう

【1】「MINI/shockwave AWARD 2001」参加バージョン

【このバージョンで遊ぶ】

制作を開始したのが、なんと参加締切の3日前でした!
3日で完成し、かつ面白いシステム・・・と社内で意見を出しあってると、「これなら面白そうだし、これならいけそう?よし、このアイデアで参加するぞ!」と急ピッチで作った作品でした。

締切りまで時間がない為、不慣れな絵は全てモノクロにしました。
それでも、ぎりぎりまでの作業となりました。

タイトルバックでは「ドーン、ドーン」という重厚な音が流れています。
これは巨大な岩の塊のモンスター「ゴーレム」の足音をイメージしています。
そう、「ゴーレムン」とはゴーレムの仲間だったんですね。
頭から足先まで四角形い岩になっていますが、腕や足がヒョロヒョロです。
この頼りない感じのモンスターが、このゲームの主人公「ゴーレム」なのです。

上記の通り、ゴーレムンの絵は今より簡素な感じです。
腕や脚などは、ダンスをさせる都合と画力の都合で線で繋ぐだけとしました。
短縮できた時間は、モノクロの線画の画面におもむきを追加するため、『輪郭線がピクピクと小刻みに動く絵』に加工するために使いました。

ゲームの名前も当初は「GO!GO!ゴーレムン」でした。
シリーズ物のようにサブタイトルもあり「ダンスマスターの巻」です。
これが後の「ちゃんとおどって」というタイトルになります。

で、肝心のコンテストの結果ですが、残念ながら入賞出来ませんでした。


【2】「GO!GO!ゴーレムン」バージョン1.0 〜 2.2

【このバージョンで遊ぶ】

コンテスト終了後、折角作ったゲームなので自サイトに掲載しておくことになりましたが、そのまま載せたのでは芸がないということで、締切りの都合で断念したアイデアを作り込むことにしました。

初期バージョンがモノクロだった反動なのか、必要以上に色を使っています。

時間に余裕ができたので、キャラクターも全部書き直しました。
ピクピク動く輪郭の画像も前回のバージョンで満足したので廃止しました。
キャラクターを書き直すに当たり、キャラクターにインパクトが欲しかったので、
楽しいダンスを踊っているのに無表情という正反対のコンセプトで書くことにしました。

ゲームのルールにお手付きを加えて、ゲーム性も強化しました。


新たにダンサー以外のゴーレムンも隠れキャラとして登場です。
画面中央に池がありますが、そこから隠れキャラがランダムに飛び出してきます。
特に、力を入れて描いた水柱のアニメーションにも注目してください!

例えば、ゴーレムンの顔にシーラカンスの体を持つ、その名も「ギョーレムン(魚ーレムン)」、体が鳥の「チョーレムン(鳥ーレムン)」といった感じです。
これらは、新種のゴーレムンというわけではなく、ゴーレムン族が趣味のコスプレをしている設定です。
個人的には気に入っていたのですが、取って付けた感じが強かったため、以降のバージョンでは残念ながら登場していません。
でも、いつか違うゲームで登場させたいと思っております。


【3】「GO!GO!ゴーレムン」バージョン3.0

【このバージョンで遊ぶ】

バージョン2.2を自サイトで公開して暫く経ったある日、ショックウェーブエンターテインメント(株)からメールがあり、「コンテストの時よりバージョンアップしてるけど、Shockwaveサイト上で掲載してみませんか?」とのことでした。
ただし、現バージョンをそのまま掲載するのではなく、ゲーム内容をブラッシュアップする必要があるとの事で、ブラッシュアップ版としてこのバージョン3.0を制作しました。

バージョン2.2が、間違った踊りのゴーレムンを見つけクリックするモグラ叩き風ルールであるのに対し、
バージョン3.0では、コンテストの締め切りの関係で見送ることになったルール(同じダンサーを複数回クリックして正しいダンスに揃える)に変更しました。
ただ、新旧のバージョンを実際に遊び比べてみるとモグラ叩き風ルールの旧バージョンの方がゲームとして面白い為、正式ルールとしてはボツとなりました。
新ルールは、正式公開バージョンのボーナスステージで採用しています。

お手本ゴーレムン(赤色ゴーレムン)の導入。
プレイヤーに次に揃えるべきダンス・パターンを提示する機能です。
これにより、ゲームの戦略性が高まりました。
ただ、プレイヤーにどのような方法で提示するかについては、最後まで悩みました。
結果としては、お手本ゴーレムンが行列を作ったような表示にしましたが、この表示では、一人しか居ないはずの先生ゴーレムンが沢山いるように見える点が不服でした。
今考えると、お手本ゴーレムンをシルエットで表示すれば良かったのだと思いました。


【4】「ちゃんとおどって!ゴーレムン」αバージョン

【このバージョンで遊ぶ】

公開前のブラッシュアップ完了バージョンです。
内部打ち合わせ用の為、スクリーンショットを掲載するのは今回が初めてです。

ブラッシュアップに伴い、タイトルも「ちゃんとおどってゴーレムン」に変更しました。
ロゴデザインは、非常に苦労しました。
何種類も考えすぎて、何が良いのか分からなくなったりしましたが、取り敢えずこのデザインに落ち着きましたが、いま見なおしてみると、プレイ画面とタイトル画面に全く統一感が無いのでダメですね。

ゲーム内容は、新旧バージョンの機能を合わせて面数を5面に増やしました。
ただ背景は増やしたのですが、ゴーレムンのアニメーション・パターンを増やしていませんでした。

このスクリーンショットでも分ると思うのですが、ゴーレムンが紙のようにペラペラです。

打ち合わせの結果、いくつかの改善案を担当者から頂き、最終バージョンの機能が確定したので、このバージョンの使命は終りお蔵入りとなりました。


【5】「ちゃんとおどってゴーレムン」βバージョン

【ちゃんとおどってゴーレムン】αバージョンをお蔵入りにし、心機一転、全面的に作り直しました!

「今度こそ担当者の一発OKを!」の意気込みで、タイトなスケジュールの中、先方からの要望実現だけに留まらず、持てる力を出しきり妥協なく突っ走ったバージョンです。

シンプルなストーリーを持たせることで、面数を一気に5面から20面に増やしました。

ダンス・パターンに音楽、アニメーション・パターンも増やし、ゲームクリア時には叙情的なエンディングシーンも見れるようにしました。

やるべきことは勿論、やりたいこと、出来ること全部やりきりました。
タイトル・ロゴも作り直し、現在のデザインに落ち着きました。

業務プログラマーが本職の私とって、絵や音楽を制作することが一番の苦労でした。
一番はじめに描いたのが、ゴーレムンの住居前のこのシーンです。


【6】「ちゃんとおどってゴーレムン」無料バージョン

現在、ショックウェーブエンターテインメント(株)のページ等で公開しているバージョンです。
(残念ながら閉鎖されました)

現在は、【こちらのページ】にて公開しております。

頑張ったかいもあり、βバージョンは担当者から一発OKが貰えました。
さらに担当者から「この出来とボリュームなら販売も可能だよ」とのことなので、βバージョンは有料で販売することになりました。

しかし、βバージョンを有料で販売するとなると、当初予定していた無料公開バージョンが無くなってしまいます。

そこで急遽、無料バージョン(Shockwaveサイト公開用)を作成する事になりました。
無料バージョンは、βバージョンの面数を10面(ストーリーの中盤まで)に限定し、ゲームバランスを再調整して構成しなおしました。

無料バージョンは、ゲーム開始前にスポンサーCMを視聴することで、全10面を無料でプレイできます。


【7】「ちゃんとおどってゴーレムンSP」有料バージョン

こちらは全20面のフルバージョンです。
さらに、無料バージョンと違いフルスクリーンでもプレイ出来るようになっています。

当然ですが、ダウンロード販売では、お金を払って買って貰う事になります。
そこで買って良かったと思ってもらえるようにと「もっと楽しめる要素を追加をしよう!」と急遽キーボードタイプ練習モードの機能も追加しちゃいました。
このモードは、キーボードのみでゴーレムンがプレイでき、キーボードの練習にもなります。


現在、ショックウェーブエンターテインメント(株)のページでダウンロード販売しています。(残念ながら閉鎖されました)

さらに、ダウンロード販売だけではなく2006/09/29には、ソースネクスト社「脳◎ アクションパズル」として販売されました。
※現在は、販売終了しています。


■ まとめ ■

このような経緯で「ちゃんとおどってゴーレムン」は、無事完成いたしました。
こうしてまとめてみると、バージョンの多さに驚きましたが、これだけのバージョンがあったからこその完成だったと思います。

ゴーレムン完成後、メールやブログで色々な感想をいただきました。
「Freeバージョンが楽しかったから、有料バージョンも購入しました!」とか
「息子がゴーレムンの踊りを真似して踊っています。あまりの上手さに思わず笑ってしまいました。」とか
「娘がゴーレムンを真似して紙芝居を作りました。紙芝居のゴーレムンをクリックしてとせがまれます。」とか
ひとつのゲームが、他の人の楽しみや幸せのきっかけになれた事が、なにより嬉しいですね。

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